「なんとなく不調」に注意!自律神経の整え方
こんにちは。リアクティブ・トレーナーの李彰浩です。
真夏のように暑い日があったり、涼しい日があったりしていますが、少しずつ夏の気配が感じられるようになってきましたね。
さて、今日は「自律神経の乱れ」についてです。
最近のように日によって寒暖差があったり、これから梅雨に入るにあたって増えてくるのが、
・何となく調子が悪い
・疲れが取れない
・やる気が出ない、だるい
・胃腸の調子が悪い
といった体調不良です。
など、特に病気というほどでもないけど、調子が良くないといったとき、自律神経が乱れているせいかもしれません。
「自律神経を整えることが大事!」と聞いたことがある方も多いと思いますが、そもそも自律神経とは?整えるとは?と思われているかもしれません。
ぜひ今回の記事をお読みいただき、参考にしていただければと思います。
自律神経とは
自分の意志とは関係なく働く神経
神経は大きく分けて、
・中枢神経:脳と脊髄。中心で全神経のコントロールセンターの役割を果たす
・抹消神経:中枢神経から枝分かれして全身に広がる神経
に分けられます。
その中でも抹消神経は、
・体性神経:意志でコントロールでき、知覚や運動をつかさどる(運動神経、知覚神経)
・自律神経:意志とは無関係に身体の機能を調整する神経
に分けられます。
自律神経の役割は生命維持のコントロール
自律神経は血管や内臓の働きをコントロールしています。
・食事をして消化・吸収される
・心臓が動いて全身に血液が送られる
・呼吸で肺に酸素が取り込まれる
といったことに自律神経が関わっているのです。
他にも、体温、免疫、ホルモンをはじめ生命維持にかかわるあらゆる働きを支配しており、私たちの体を無意識のうちに調整しているとても大事な神経なのです。
「自律神経が乱れる」ってどういうこと?
交感神経と副交感神経
自律神経は交感神経と副交感神経とに分けられます。
ざっくりいうと、交感神経は身体を興奮させ、副交感神経は身体をリラックスさせる神経です。
活発に身体を動かし、頭も使い、活動しなくてはならない昼に、主に交感神経が優位になり、
身体と頭を休める夜に主に副交感神経が優位になります。
この2つがしかるべきタイミングで働くことで、身体の状態のバランスが取れているわけですね。
逆にバランスが取れていない状態がいわゆる「自律神経が乱れた」状態です。
圧倒的に多いのは交感神経優位!
現代人に多いのは、交感神経が優位になっている状態です。
つまり、身体と頭が常に緊張・興奮状態で、リラックスするタイミングがない・少ない状態なのです。
交感神経が優位になると、消化器官の活動が低下するので、消化不良・食欲不振・便秘などの症状も起こります。
自律神経が乱れる原因
自律神経が乱れる一番の原因は、精神的なストレスです。
適度なストレスはむしろ心身に張りを与え良い影響になりますが、強すぎる場合は自律神経を大きく乱します。
現代人は様々なストレスを抱えがちな上、発散する場が少ないので自律神経が乱れやすいですね。
また、もうひとつの大きな原因は生活習慣の乱れです。
交感神経と副交感神経は、一日の中で交代に優位になるサイクルになっています。
生活リズムが崩れることにより、このサイクルも崩れてしまうので、自律神経が乱れてしまうんですね。
放っておくと危険!
自律神経が乱れた状態だと、冒頭に書いたようなちょっとした心身の不調が続くばかりではなく、大きな病気につながってしまう可能性さえあります。
交感神経が優位の状態が続き、
・心拍数増加、血管収縮が続く⇒高血圧・狭心症・脳卒中など
・エネルギー代謝が活発になりすぎる⇒活性酸素が増加⇒動脈硬化・がん・認知症など
といった可能性も出てきます。
できるだけ自律神経を整えられるようにしたいですね。
取り入れよう!自律神経の整え方
姿勢&呼吸で整える
身体がゆがんだ状態だと、脳脊髄液の流れが滞ります。
脳脊髄液は神経の新陳代謝を促進する役割があり、流れが悪くなると自律神経が栄養不足になり、老廃物がたまって内臓の機能も低下します。
猫背のまま座ったり、PCやスマホの画面を見るのにずっと下向きになっているのを避け、正しい姿勢を心がけましょう。
また、深い呼吸も自律神経を整えるのに有効です。
深い呼吸は、肺を覆っている肋骨周りが膨らんだり縮んだりするので、首、背中、肩の筋肉を動かし、これも脳脊髄液の流れを良くします。
特にこのときに有効なのは胸式呼吸で、吐く方に意識を集中し、吐ききってから大きく吸うように意識してみましょう。
運動で整える
ウォーキング、ジョギング、水泳など、軽い有酸素運動がとても有効です。
酸素を取り入れながら動くので、自然と大きな呼吸になり、脳脊髄液や血液の流れを良くすることにつながります。
また、ストレッチも大変有効です。
身体にゆがみがあったり、身体が硬い状態だと、筋肉が硬くなり、身体の機能が弱まり自律神経の乱れにつながります。
筋肉がゆるむことにより、深い呼吸もできるようになります。
痛みを感じるところまで行なわず、気持ち良いと感じるところで20~30秒くらい止めるようにしましょう。
自律神経の乱れにも、タイ古式マッサージ
タイ古式マッサージは足の施術にかなり時間をかけますが、足の裏には自律神経に関連するツボが集中しており、ここを刺激することによって自律神経を整える効果も期待できます。
また、タイ古式マッサージの特徴として、他のマッサージにはない、深いリラクセーション状態に入れる挙げられます。
眠りとは違う、α波の脳波がまどろんだ状態でリラックスできます。
それにより副交感神経が優位になり、交感神経で興奮しがちな心身を整えることができるのです。
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